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Blog レッスンでやっていること

年齢がバレますが書きました(笑)

みなさんがお子さんに与えたい教育はどんなものですか?

IMG-9430c.jpgアイス食べながら失礼します~happy01

お子さんの幸福を願わない保護者はいらっしゃらないと思います。
子供の「好き」をかなえたい、秘めた可能性を磨きたい…
きっとそんな願いがあるのではないでしょうか。
私も二人の息子(すでに成人)を育てた経験からそんな風に想像します。
 
成長に大切なのは「教育」です。
 
・人から学ぶ
・自身で学ぶ(セルフ・ティーチ)
・節度と礼儀を知る
・他人に好かれる人柄を身に着ける
・個性的な自分と周囲との折り合いの付け方をまなぶ
・魅力的になる
・「周囲」ではなく、「自分」と競う
・失敗や負けからこそ学ぶ強さを持つ
・英語や外国という日本以外の文化を早くから知り、興味を持つ
 

これらが青山ダンスアカデミーで行っている教育です。
バレエの上達のためにも、ひいてはプロとしてやっていくためにもとても重要ですし、ダンサーにならなくとも人生を充実させるためには必要なことだと考えています。
 
もし生まれつき幸運にも天賦の才能があれば、バレエはあっという間に上達します。そういう方はどこで誰に教わっても上達するかもしれません。
 
ですが、バレエ教室に集まる生徒の大半はそうではありません。大多数のそこにこそ教師の手腕が問われるのではないでしょうか。
 
私は、才能でなく「やる気」で上達できる人を育てたいと思っています。努力を努力と感じない人、根気よく頑張ることが苦にならない人にはとても共感します。私自身もそうだったからです。
 
だから、不器用な人、出来ない人にも寄り添いたい。
 
私は1971年生まれですが、子供の頃は今と違って「やりたい」ことを親に簡単には応援してもらえない時代でした。バレエが大好きでバレリーナにとても憧れましたが、私の両親は夢を追う人生には賛成してくれませんでした。また、私自身がバレリーナへのあこがれが強すぎて、ロイヤルバレエ団やパリオペラ座のダンサーのようでない体形の私なんてプロを目指してはダメと勝手に思い込んでいたこともあります。今思うと、もし応援して背中を押してくれる人さえ周囲にいたら、人生は少しは違っていたかもしれません。
 
ですがバレリーナになる代わりに大好きな英語を使う仕事に就き、バレエも時々舞台に立ちながらずっと続けてきました。自分を上達させるために追求したことや知りたくて学び続けたことがすべて今のバレエ教師の仕事に役立っています。とても幸せです。
 
プロになってもならなくても、大好きなことに挑戦し続けた時間は尊いものです。
 
そのためにも冒頭のようなこだわった教育が大切だし、関わらせていただく教師として、日々学び続けベストを尽くし続けることが私の使命であり喜びであるのです。
 
私は名ダンサーにはなりませんでしたが、名コーチでありたいです。幸運にも「教える」という才能を与えられていると思います。それを必要な方のために生かせるこの仕事が大好きです。

解剖学が楽しいわたし(^O^)/

WIN_20200521_20_13_15_Pro (3).jpg最近ではバレエ界でもよく知られるようになってきた「解剖学」。

私は20年前からすごく興味があったんです。
でも当時は勉強する方法も、講習会やコースもほとんどなく、どこへ行ったら誰に聞いたら勉強できるのか情報がほとんどありませんでした。
分厚くて高価な専門書を買ってみたり、海外から英語の本を取り寄せたり…大変でした。

そして時はたち…

私、昨日の朝8:30から「膝について」の講義を、「自宅の机と椅子で」勉強したところです。
クリックひとつ、オンラインで!

いい時代ですねぇ~。夢のようです!

バレエ教師という仕事が楽しくて仕方ない私。

なぜならわたし、
「動きや体の使い方が上手くいかない理由を、ぱっと見ただけで分析できるから」
です。

よく「どうして分かるの?」と聞かれるのですが、
生まれつきそういう才能が与えられ、それをコツコツと磨いてきたからだと思っています。
だから解剖学が知りたくてたまらなかったんですね。

ちなみに私が一番好きな骨は「仙骨」
好きな関節は「仙腸関節」
好きな筋肉は「腸腰筋」と「棘下筋」です。

体のどこにあるか分かりますか(笑)?

ADAで学べる事

え、バレエ教室なんだから学べるのはバレエでしょ?

そう思われた方、もちろんです。
でも、何事も「先生」によって学びの深さが大きく違ってくることはご存知ですよね。

スタジオ経営者として、私はADAでの学びに絶対の自信があります。そうでなくてはいけないと、固く決意しています。

成長期の大切なお子様にせっかく週に何度も接するのに、ただバレエだけを教えているなんてもったいない!

一番いいのは、「バレエをやったから」ではなくて「ADAに通ったから」学べることが沢山あることですよね.

じゃあどんなことを学べるの?
それをお伝えするために、私自身の人生を少しだけ振り返ってみますね。


子供だった頃、私は、プロダンサーは目指しませんでした。
なぜかというと、バレエが大好きだったので、だからこそ、冷静に自分の資質を見つめて判断したからです。
 
素晴らしいバレリーナが備えている、背の高さ、生来の脚の美しいライン、手脚の長さなどなどが私にはあるだろうか…。
 
プロとして踊ることはこれらすべてが備わったうえで、体を毎日酷使することです。
無理だな…思春期の私はそう判断しました。
バレエを愛しているからこそ。

でも、バレリーナにならなかったからといって、自分の人生や教師としての能力が劣るとは思いません。
私はこれまで、多分人の三倍くらいのことをやりながら生きてきたと思います。
 
この機会にざっと振り返りますと…、
 
英国に留学:普通高校に唯一の日本人として通う、町のバレエ教室でRAD試験官より直接バレエを学ぶ。
帰国後:上智短大英語学科入学。短大卒業後、上智大学外国語学部英語学科2年次に編入(入試倍率約40倍!)、帰国子女クラス在籍(帰国子女ではないものの、英語力で判断されたため)。
卒業後:英国企業入社(営業職)、転職で米国証券会社入社(投資銀行部門秘書)、結婚
この間、生活の空き時間のほとんどはバレエを勉強するか、レッスンするか、外部発表会への客演、仲間との自主公演など、バレエのために過ごしていました!

29歳:どうしてもバレエ中心の生活がしたくなり退職。
ただ踊るだけでなく、上達や教育についての学びを手探りで始めるのもこの頃。お知り合いの先生にお声かけをいただき、パートタイムで教えをするようになる。教えるのが楽しく、これこそ自分の天職!と思うようになる。
 
30歳:妊娠出産。
子供が三才のころ、当時のママ友から頼まれ、「バレエサークル」を立ち上げ。これが青山ダンスアカデミーの始まりです。
 
RAD上級、検定試験合格。
のち、RADバレエ教師資格取得。

その後いろいろとあり…(中略)
おかげ様でスタジオも成長し、幼児からシニア世代まで幅広く通っていただいています。
シングルマザーとなり、家庭を守り生活を立てるために自分に厳しくプロ意識をもってスタジオを経営しています。
毎日が楽しく、幸せです!
 
こんな私が生徒さんにお教えするのは、バレエだけではありません。
 
「自ら道を開き、歩んでゆく力」
「何もなさそうなところに可能性を見出す能力」
「負けない心」
「人生を幸せにする力」
「自分を愛し、人を愛する喜び」
 
です。
 
自慢するほどたいした人生ではありませんが、沢山の世界に身を置き、沢山の方に出会ってきました。
昔の上司の中にはその後企業社長や国会議員になった方々も。そんな偉い方々と最近お話しする機会があると実はバレエ好きでいらしたりして、
「青山さん、ご活躍すごいね!」と言われて、びっくりします。いえいえ、皆さんのほうがすごいですよ!(笑)

 
バレエ教室なのに、バレエ以外の世界を沢山知っている先生、いかがですか?
もちろんバレエの世界もよく知っています!

私にはプロダンサーとしてのキャリアはありませんが、何十年も、ずっと、ずっと、業界を間近に見続け、
同時にバレエの踊り方と教え方を今も学び続けています。

どんなお子様も、大人の生徒さんも大切にお預かりします。
ご興味を持ったら、無料体験へぜひどうぞ!

ページ上部右上のボタンをぽちっとするとお問い合わせフォームが開きます。

皆様にスタジオでお会いできますようにdiamond

「ストレッチ」どうしてしないの?

青山ダンスアカデミーでは、レッスン中、みんなでストレッチはしません。(たまにはやりますが)

なぜか?

それは、ストレッチの「目的」と「筋肉への作用」に理由があるのです。安全性と、時間の都合も。

目的:体がやわらかいほうが、バレエの美しいポーズは作りやすいのでストレッチは必要。
けれど、体がやわらかいからといって、美しいポーズができるとは限らない。
そして、体が極端にやわらかくなくても、美しいポーズは出来る。
また、やわらかいものは一般にコントロールがしにくい。

体への影響:筋肉はゴムと同じ、急激に強く伸ばすとはたらきが悪くなる。
はたらきが鈍くなった状態でレッスンを行うのは、上達の効率が悪い。
バランスを崩したり、着地に失敗したり、危険でもある。
そうならないために、不必要に体が力んだ場合、筋肉がゴツくもなる。(美しくない)

また、体を柔らかくするっていうのは、筋肉を伸ばすの?じん帯を伸ばすの?関節をやわらかくするの(!笑)?

結構なにをしているのか、分からないものですよね。
最中にMRIでも撮れればいいけど(冗談です)。

だからレッスンでは、ストレッチではなく、筋肉を感じたり、体幹にスイッチを入れるための「筋トレ」をします。
時間は限られているので。無駄なくすばやく上手にしてあげなくちゃ。

筋トレもストレッチも正しく行うのは難しいです。
「よく見ると間違っている」のを見逃さないためには(トリックモーションといいます)とても指導力が問われると思います。
未成年の体は、不完全で弱く、無理なストレッチで一生の障害が残らないとも限りません。
習い事のためにそんなリスクを負うのはどうでしょうか。。。

また、極端にやわらかくなくてもバレエは踊れますが、体が強くなくてはバレエは踊れません
バレエは体力的にとてもハードなのです。そういう優先順位です。

そして1回のレッスンで両方やる時間はありません。
なので、筋トレを優先しています。

でも、上手になりたければ、強さに加え、柔軟性はやはり必要です
どっちも必要。

「バレリーナ」と名乗りたければ、バレリーナらしくふるまわなければ。

さあ、あなたならどうする?
生徒しょくん(笑)!


3才でも4才でも

「教育」って “教え”、“育てる” ことですよね。

自分よりも目上の誰かにしてもらうもの、っていう感じ。

でも、私は「自分で自分を教え、育てる」ようになったほうがいいと思う。

つまり、受身じゃなくて自分から知識や成長を求めて行動してゆく感じ。
自分に何が必要なのか、自分は何がしたいのかアンテナを張りながら。

バレエでそうしている人は必ず上達しています。

うちの生徒たちは、そうやってものごとを学ぶ姿勢を身につけられるように指導しています。

一番小さい年少児さんからきっちりと。
小さいからって手を抜きませんよ(笑)。
むしろ年齢なりに、そうしてあげたほうが成長が見られます。

そういうのってバレエじゃなくても、一生役に立ちますからね。

そうして、素晴らしい人になって欲しいです。
バレエでもバレエじゃなくても。

東へ西へ出張中

私、青山は自分で言うのもなんですが、「学ぶこと」が大好きです。

バレエが上達するために役に立ちそうなことを、なんでも、いくらでも、いつまでも学び続けたいです笑。
ぜんぜん苦になりません。
(こういうところ、自分でも男前だなと思います笑)

そう言っても、世間にはバレエ関係の講習会やワークショップはすごく沢山あります。
全部には行っていられませんね。
また、自分に必要ないものにまで行く時間もありません。

そんな時、行くべきかどうかをどうやって判断するかというと…

ずばり…

「カン・勘」です

というか、インスピレーションというか、嗅覚というか。
(そんなに威張っていうほどのことでもないですけどね)

「これ今のタイミングで行っとくべきだな!」というものには万難を排して参加します。
次の機会じゃ、ダメなものはダメなんです。情報は生もの。スピードはいのち。

それは別に、多くの人が殺到する大人気の大きな講習会ばかりではありません。
個人の方が自スタジオで開催される規模のものにも、どんどん参加させていただきます。
(もちろん、申し込んで、ですよ)
時々この人は誰?って不思議がられます。見ない顔ね…みたいに。
ぜんぜん平気です。

去年の11月にはそれで博多まで行って来ました。
勘が大当たり、手ごたえのある内容でした。
人生初の九州でしたが、もうこうなったら日本全国どこだって行く度胸がつきました笑。

そして、来月は日帰りで大阪に行きます!
くんくん…西のほうで何かがニオいます!
絶対に間違いない収穫になると確信。

ますます生徒を上手にしちゃうもんね!
楽しみーー!フフフheart04

私だって別れは寂しい

今月も3人の新しい仲間が加わってくれました!ようこそ!!

と、同時に、3人の仲間が去ってゆきます。
出会いと別れはどうしてもつきものです…。

お父様の母国スコットランドへ永住帰国するAちゃん
バレエは大好きだけど、ご両親と相談して、別のことにチャレンジすることにしたBちゃん
同じく、バレエは大好きだけど、将来の夢のために今は勉強に注力することに心を決めたCちゃん

Cちゃんのお母さまから、最後のレッスンの翌日、こんなメッセージをいただきました。

「寂しくなります。
昨日は寂しいから30秒で着替えてささっと帰ったみたいです。
帰ってきてからも、泣いてました。

私の通っていたバレエ研究所は、とにかく先生がキレると怖くて、
おびえながらビクビクすごしていました。それがバレエだと。

青山先生は、リハーサルも穏やかだし、子供たちが安心し、
うちの子は先生に言われたことは、すんなり受け入れ、理解できるようでした。
私も先生に習いたかったなぁ~と密かに思っていました。

幼稚園時は、本当に落ち着きのなかった子ですが、先生と出会い、
バレエを通して礼儀や集中力など色々な面で、成長できたと思います。

本当に辞めるのかなとこの一カ月あまりに心が痛く、ついにこの日が来てしまったと
私の方も寂しい気持ちでいっぱいです。

また機会があればよろしくお願いします。
どうもありがとうございました。」

週3~4回レッスンに通い、4年間熱心に学び続けました。
決して器用ではないけれど、コツコツと頑張り続けたCちゃん、
Cちゃんのダンスはなんていうか、色が濃くて、キラキラして、大好きでした。
レッスン中に気が散ってしまうのは随分注意したけどね(笑)。あとお行儀もね。

最近はキリっとしたお姉さんになって、私は密かに
『成長とともに化けた人』として心の中にファイルしていたのよ。
これからも楽しみですね。
勉強がんばれよぉー!

Aちゃんも『化けた人』です。
日本語がまだたどたどしい頃にやってきて、いろんなことが彼女にとっては新しく大変な環境でした。
レッスン中も落ち着かなかったり、集中できない彼女だけに私から英語で注意したり。
今週、引っ越しぎりぎりの日程まで受けに来た最後のレッスンも熱心でした。
頑張って、元気でね。

Bちゃんは、バレエ歴は長くないものの、持ち前の運動神経の良さと、
しっかりした自我で、がっしりとバレエに向き合い、みるみる上達。
今年の試験でさらに自信をつけ、クラスを引っ張る存在になっていました。
やめるということが決まってからは、ますます一瞬一瞬を大切に、丁寧に踊っていたように見えました。

あの、「おはようございまぁす」っていう顔たちが入ってこなくなるのかぁ。寂しいなぁ。
いつでも戻ってきてね!

それまで先生は…

Cちゃんの妹のDちゃんや、他の化けそうな人たち(笑)を引き続き育ててますからね~^^。


頑張ることが大事?それとも、結果を出すことが大事?

「頑張ったんだから、結果はともあれ、それでいいんだよ!」

それとも

「どんなに頑張ったって、結果が出なければ意味がないでしょう。」

どっちだと思います?

来週は年に一度の検定試験です。
今年も30名以上が受験します。
みんな頑張っています、とっても!

でも、試験なので点数と結果が出ます。シビアです。
点数に応じて、金、銀、銅のメダルも出ます。

メダルといえば、みんな欲しいのはもちろん金メダル!

オリンピックでもメダルの数ってすごく話題になりますよね。
だから、小さい子供でも「金メダル」が欲しいってなります。

でも、金メダルは取るのがとっても大変なんですよ。
努力したからって、必ず取れるわけではありません。
残念ながら…。
かたや、銀と銅は軽視されがちですが、立派な「合格」です。
不合格に比べても、とても大切な成果であることがわかりますよね。

私たち教師は、もちろん全員が金メダルを取れるように、
少しでも近づけるように、上を目指して一人ひとりを指導します。
あー、試験の準備は本当に大変です(笑)。

それでも、満足な点数を取れなかったとき、生徒に何て言うでしょう。

「頑張ったから、いいんだよ。気にしないでまた頑張ろう!」

…なんて絶対、言いません!!

バレエは舞台で綺麗に踊れてなんぼ、お客様を感動させて拍手をたくさんいだたいてこそです。
「努力」には拍手はもらえません。結果を出さないと。
見ごたえのある、いい踊りを見せないと。

そして、生徒一人一人は、もちろん結果を出したくて、自分を信じて頑張ってるんです!
努力さえすれば結果は二の次なんて、まったく思ってません。
いい結果が欲しいのは誰よりも自分。
それなのに、気にするな、なんて失礼なことは言えません。

だから、試験で点数が取れなかったら、がっかりして落ち込まないとだめです。
悔しくて泣いたっていい。
でも、そこから這い上がってきて、闘志を燃やさないと。

人生なんでも思い通りにはいきません。
悔しいことや、歯が立たないことばかり。
大事なのは、それに何度でも立ち向かっていけることですよね。

そういう風にメンタルを指導しています。
具体的にどうやって?

それは企業秘密です(笑)。
つべこべ説教するだけじゃ、だめですよ、ちなみに。

Y字バランス、ビールマンスピン=やわらかい体

バレエを習うと、体が柔らかくなる

生まれつき体が柔らかいからバレエに向いている

そういうものだと思っている方は多いですよね。

ええ、実際バレエには体の柔軟性が求められます。
ストレッチも大切です。
小学校高学年ともなれば、
脚のスプリッツが少なくとも180度は開かないと、まったく話になりません。
そういって、生徒を教育しています。

それは、

思い通りに動き、上手に踊るために。
自分の体の限界を押し広げるために。

つまり、踊るため。

踊りの良さ>柔軟性 です。

柔軟性>踊りの内容 ではなく。


体が柔らかいということは、同時にぐにゃぐにゃしやすいことが多いです。
それをコントロールする筋力が必要になります。
つまり、そのまま柔らかいだけでは、踊りにくいんです。
筋肉がつかないと。
けがの危険もあります。

では、ごく小さい幼児のうちから、極端な柔軟性を重要視する必要があるか?
筋肉どころか、骨格さえまだ出来上がっていない体なのに?
わざわざ御しにくくて踊りにくい体を作るの?
貴重なレッスンの時間を割いて?

どう思います?
フフ…

表現する方法

先日の個人レッスンで、来月の検定試験の準備をするSちゃんと、「表現」についての話となりました。

Sちゃんは5年生。私のところでバレエを始めたのは3歳の時です。
もともとの頑張り屋さんですが、優しく控えめかつ照れ屋な性格から、踊りでもう一つ自分を出すことが苦手でした。

今、存在感や表現について考え始めている年齢になったようです。
もっと自分の踊りを良くしたいからです。

試験のリハーサルの貴重な時間でしたが、あえて、じっくりと話してみました。

表現とは、顔に笑顔を張り付けることではないのよ。
踊りにふさわしいものを身にまとうことだけれど、それはどうやってやるかわかる?
どうしてそれが必要かわかる?

一生懸命考えて意見を言ってくれました。

私も、知識のかぎりを一生懸命伝えました。

これまでにも、表情や雰囲気についてSちゃんにはアドバイスしてきましたが、
今回ほど響く感触があったのは初めてです。
何かが彼女の中でひらめいたようでした。

何事にも、時があるんですね。
子どもは成長している。植物が育つように。
未熟な樹が果実をつけることができないように。

育てる、ということは、待つ、ということだなと
再確認させてもらえた出来事でした。

さて、Sちゃん変貌できるでしょうか。
楽しみです^^。

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